公開: 2020年4月22日
更新: 2020年4月22日
ハムラビ王(またはハンムラビ王)は、メソポタミア文明に属していたアルム人の都市国家、バビロンの第6代王で、後にメソポタミア文明に属する国家を統一したバビロニア帝国の初代国王です。
最初、メソポミア地方には、イシン、ラルサ、マリの3つの大国がありました。小国の王であったハムラビは、北のアッシリアと同盟を結び、イシン、ラルサ、マリを併合した後、アッシリアへ出兵し、征服しました。これによって、メソポタミア地域を統合したわけです。
ハムラビ王は、「ハムラビ法典」と呼ばれている法律によって、都市文明を確立したと言われています。ハムラビ法典では、国民を3つの階層に分け、それぞれの階層を男性と女性に分けて、様々な争いごとについて、被害者と加害者の身分による刑罰を定め、粘土板に記録しました。
キリスト教の聖書に書かれている、「目には目を、歯には歯を」と言葉は、このハムラビ法典に書かれていた刑罰が元であると言われています。これは、現代の、「同害復讐法」(どうがいふくしゅうほう)と呼ばれている考え方を述べています。